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代表あいさつ

代表あいさつ

「石の上にも三年」

~「給食」の意義、「給食業」の誇り~

日頃より弊社のお食事、サービスをご愛顧いただいておりますお客様に心より感謝の意を表し、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
また、ご協力をいただいておりますお取引先様、ご指導、ご鞭撻を賜っております関係各位にも御礼を申し上げます。ありがとうございます。

さて、突然として現れた新型コロナウイルスに加え、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー及び食料の需給バランスの乱れは、世界規模で多くの産業に影響を及ぼしました。国内では特に旅行業、飲食業、私たち給食業にも大きな爪痕を残しましたし、更に円安や原油高に加え、この物価高は、私たちの生活にも大きな変化をもたらしているようです。
特に給食業界においては働き方改革の推進もあって、お客様の土曜日の稼働が極端に減少し、有給休暇などで平日にお休みを取得される方も増えました。そもそもの労働者人口の減少に加え「給食離れ」も進み、お弁当の販売数は中々に回復していないのが正直なところです。3年前、令和2年11月に弊社は創業40年を迎えました。
「令和」という素敵な、我が国日本が誇れる年号の今の時代にこそ「一企業としてどうあるべきか、給食業としてどうあるべきかを明確にし、社員全員で共有した上で、果たして何をすべきか、何を召し上がっていただいてお客様のお役に立てるのか、ひいては地域社会に貢献するのか、知恵を出して、業務に専心する時だと認識し、行動する。」とお約束をいたしましたが、お客様にも、そして自身でも満足する結果が得られていないとすれば、まだまだ努力が十分でないものと反省し、更に精進していく所存でございます。

ところで、そもそもこの給食業、給食弁当業は大東亜戦争敗戦後の食糧不足の折、特に子供たちの健康を確保し、栄養不足を解消するために、当時の厚生省が「学校給食法」を制定し、栄養バランスを考慮した食事を提供することに重点を置いたことを起源にしています。更に日本の重要な食事スタイルの一つ、今もなお人気の「弁当」で給食を行うことで、事業所向けの「給食弁当」という新しいスタイルができたのです。学生や働く人達向けに給食弁当が提供され、戦後の国民の栄養改善に大きく寄与したとも言われています。「衛生管理」と「栄養管理」。この二つが当時も、そして今も給食を利用される方々の役に立っている、そして弊社もその給食弁当を主力商品としている以上、二つの柱を大切にしなければなりません。その一環として一昨年、「JFS-B規格」を取得いたしました。日々の衛生管理をシステマチックに行い、安全な商品をお届けすることでお客様に安心して召し上がっていただくことを改めてお誓い申し上げる次第です。
またもう一方の「栄養管理」については、社内でも議論が止むことはありません。コンビニの弁当・惣菜も随分と充実してきています。また、最近では「○○シェフ監修」「○○管理栄養士監修」の冷凍やチルドの弁当・惣菜も盛んにYouTube、SNS上などで広告宣伝をしています。ライフスタイルの変化、食に対する価値観、メニューの嗜好や味の好みなどが多様化する中では、確かに便利になりました。

このような時代に「給食弁当」はどうあるべきなのか?
私たちの現段階での結論は、「給食の原点を守っていこう!」です。具体的には

  • 味付けは薄めにして、塩分量を下げる。
  • 乾物の良さ、日本食の良さを活かした献立をなくさない。
  • 1食の食材数(調味料を除く)30種類以上を保つ。

この三つを守りながらも、全国のあるいは各国の料理も含めながら、若い方々にも召し上がっていただける「給食弁当」を作り続けていこう!ということです。
改めて申し上げるまでもありませんが、それは決して自分たちの作った商品をお客様に押し付けるというものではありません。
しかし、給食の良さを知っていただく、実感していただく、そして給食弁当がお客様の「健康の一助になっていた」ということをやがて認めていただくためにも、売れれば良いという理由で献立を考えたり、味付けをしたりするのではなく、「ご自身の健康のために選んでいただける食事」を作っていこうということです。

そのためには、社員一人ひとりが成長し続けなければなりません。常に知識と技術を磨くだけではなく、自己啓発も含めて成長していかなければ、「健康のために選んでいただける食事」はできないものと認識し、日々、精進してまいる所存でございます。どうか、今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願いを申し上げる次第です。

最後になりましたが、皆様の益々のご盛隆と、お客様お一人おひとりのご健勝とご多幸を心より祈念いたしております。

令和5年10月吉日

株式会社ユニオン・ランチ

代表取締役社長 遊道 義則